平戸家 筆頭家老
籠手田 安経
こてだ やすつね
[1532年〜1581年]
洗礼名:ドン=アントニオ
生月島は度島の領主であった籠手田家は古くから平戸家とは親密な関係であり、平戸家を支え続けてきた。安昌の代で平戸家の筆頭家老となりその子の安経も家老の職を引き継いだ。
松浦隆信を幼少の頃より支え続け、当主に次ぐ有力者として数々の戦場で指揮を取った。
相神浦との争い、波多氏との戦いでは当主に代わって総大将として出陣するなどして活躍している戦国時代平戸家の影の実力者。
また、父の籠手田安昌(やすまさ)と共に洗礼を受け、ドン=アントニオと称し、キリシタンにもなった。
しかしこのことで熱心な仏教徒である主君の鎮信との間に確執が生まれ、平戸家内で徐々に孤立していく。
生月などの領内に教会をたてるなどし、領民の多くが入信している。きっと多くの領民に慕われていたのだろう。最後までかたく信仰をまもり天正9年に病にかかり天に召された。